('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです RSSフィード
 

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21jigendaddyjigendaddy   ('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです-20

200 名前:(・へ・) sage 投稿日:2006/11/22(水) 01:14:30.33 id:yBAdpMrj0
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広く長い回廊に俺は立っていた。
床に敷かれた絨毯の色が赤なのか、青なのか
そもそも色があるのか、無いのか………
それすらも分からない不思議な状態だった。

視覚や聴覚、嗅覚は切り取られたかのように無くなっていて
それでも自分の事や自分を取り巻いていた状況だけは
嫌にはっきりと理解できていた。


201 名前:(・へ・) sage 投稿日:2006/11/22(水) 01:15:36.48 id:yBAdpMrj0

回廊の壁を見ると額縁が掛けられていて
その中には”動く絵”が描かれていた。

物心付いた頃の光景が映った絵。
幼稚園の頃の光景が映った絵。
小学生の頃の光景が映った絵。


202 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:16:23.89 id:yBAdpMrj0

なるほど、今生の終わりに俺の年代記展示会開催って事か?
弱い脳みそが用意してくれた走馬灯の代用品か何かだと
認識して俺は回廊を歩き始めた。

回廊の先はぼやけていて、どこまで続いているのかは分からない。


204 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:20:42.77 id:yBAdpMrj0

生まれた頃から小学生の頃までの絵を
淡々と流すように見ながら歩いていたが
中学生の頃の絵を見て足が止まった。

こいつはそうだ。
夢を見つけた頃の思い出だ。


205 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:23:38.31 id:yBAdpMrj0

俺は小さな頃から、話を考えると言う事が好きだった。

「カーチャン、絵本を書いたんだ。」

「あらあら、ドクオはお話を考えるのが好きねえ。」

「僕、将来はお話を考える人になりたい!」

「おやおや、ドクオったらまだこんなに小さいのに
 将来なりたいものを見つけられたんだね。
 えらいねぇ。」


207 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:24:39.66 id:yBAdpMrj0

それ以前からあった”何となく”で構成されていた気持ちが
始めて心を突き動かすほどの力を持ったのはちょうどこの頃からだ。
多感な中学生期に自己表現の方法として、俺はこれを選んだ。

”物語を作る”

それを、夢と定めた。


208 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:25:13.51 id:yBAdpMrj0

若い身で夢を見つけるのは立派だと人は言う。
友人や家族も直向に夢を持ち続けて語れるという事は
素晴らしいと褒めてくれた。

だけど、心の内では違った。

俺は努力を怠って、その夢を手にしたのだ。


210 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:25:41.93 id:yBAdpMrj0

”学力”という誰が見ても分かるもので競争する事から逃げただけなんだ。
”自分の夢”という限りなく競争率の低いもので競争を避けて自己を確立しようとした。

他の人の夢のきっかけがどういうものなのかは分からない。
だけど、俺の場合は少なくとも”逃げる”事を正当化する事から始まった。

競争相手の無い漠然とした自己確立を遂げて俺は中学時代を過ごした。


212 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:32:41.39 id:yBAdpMrj0

そして次に高校時代の絵。

ブーンとツンと、そしてクーと出会った頃の思い出だ。
連中も、俺と同じような”物語を作る”という夢を持っていて
俺達は自然と夢を語り合う間柄になっていた。

時には意見の不一致から口論に発展して、
絶交だ!といって数日口を利かなかったり…

そうそう。ブーンとツンの洒落にならないケンカもこの時期が一番多かった。
クーと一緒に冷や冷やさせられたもんだ。

夢が少しずつ具体性を持ち始めた時期の思い出で一番盲目的で楽しかった時期だ。


214 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 01:34:25.02 id:yBAdpMrj0

短大時代の絵。
就職という現実を前にしてブーンが夢を捨てて
夢を叶える為に副次的に身につけた技術を活かせる仕事に就いて、

俺は夢をあきらめたブーンの分まで夢を追うと言ってのけて
夢だった仕事が出来る会社への就職が決まった。

程なくしてブーンとツンが結婚するという話を聞かされて……
そうこうしている間に10代が終わった。

とても動きの激しい時期だった。


返信2006/11/23 08:51:09