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22jigendaddyjigendaddy   ('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです-21

221 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:00:54.52 id:yBAdpMrj0

会社で働く俺の絵。
夢を叶えて就職した後、とにかく盲目的に働いた。
ブーンやツン、クーと何度か酒を飲み交わした思い出。
ジョルジュとの出会い、一緒に凄まじい状態の職場で励ましあってきた思い出。

そして…ブーンが倒れたのに端を発した出来事を思い出し
そこで絵と道は途切れた。

あぁ、そうか。
ここで俺の人生は終わったんだもんな。

何故か無機的で冷たさを感じる時期だった。


223 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:02:01.28 id:yBAdpMrj0

22年という人生を振り返り、思った。
俺の人生は10代に夢を見つけてそれを叶える為に生きた。
挫けそうになることもあったが、どうにかその夢を叶える事が
出来た。ただ、日々が楽しく刺激的だった。
そして20代。夢を叶えた後の俺はただ日々を会社員として過ごしていた。
ここ数年、あの10代の熱い気持ちと心が日に日に冷めていくような感覚に
陥っていたのは”次の夢”を持てなかったからじゃないだろうか、と。

生きる原動力として”夢”という要素が占めるウェイトは決して小さくない、と。
そんな事を思った。


225 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:02:43.35 id:yBAdpMrj0

何も”夢”なんていう大層なものでなくてもいい。
当面の目標というものでもよかった。
だが、20代になって俺は目的も目標もなく
手にした仕事と日々の忙しさにかまけて過ごしている内に心が貧しくなって
視野も狭くなってしまった………。


229 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:03:17.00 id:yBAdpMrj0

ふと前を見ると絨毯敷きの回廊はすっぱりと無くなって、
眼前には遠くに川を映す一面の草原が広がっていた。

三途の川か何かだろうか?

まぁ、何でもいい。
これが死ぬ寸前の脳が見せる妄想でも夢でも、
ここで思い切れば死ねるだろ。

………あの回廊は悪くない、走馬灯だった。


231 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:04:02.62 id:yBAdpMrj0

草原の上に足を踏み入れる。
音はなく、草を踏んだとき特有の感触もなかった。


川までの距離感は分からなかった。
すぐ近くのような、まだまだ遠いような………


距離感の掴めない川の向こうによく見知った姿があった。


234 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:05:01.22 id:yBAdpMrj0
俺の脳みそも割りといいサービスしてくれるじゃないか。
最後に、こんなイベントを用意してくれるなんてな。


”よう、迎えに来てくれたのか?”



235 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:05:37.02 id:yBAdpMrj0

向こうに立つ彼女は何も答えない。
それどころか川の向こうに立つ彼女は顔は見えるのにその表情は
霧がかかっているかのように見えなかった。
笑っているのか、怒っているのか。
どっちだろうか。

駆け足気味に川を目指す。


237 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:06:53.54 id:yBAdpMrj0

川を目指して歩きながら、考えた。

何故、俺は死のうと思ったのか。
そんな今更ながらな事を考え出してしまった。


ツンからの”想念”を手放したから………
ブーンに返したから。
だから、死のうとした。
俺にはもう”夢”という生きる原動力も生きる理由がなくなったと思って………


”消去法で選んだ末に俺は、今此処にいるんだよな。”


”そうだね。”


239 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:07:51.78 id:yBAdpMrj0

距離感はつかめないままだったが、確かに彼女の声が俺の頭に届いた。


”お前は、自分で選び取ったのか?
 その………死ぬっていう選択を。”

彼女は何も答えない。
それはそうだ。
あそこに立つ彼女は俺の脳が勝手に作り出した
彼女の幻影だ。
彼女のみが知る事を知り得るわけがない。


241 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:09:07.21 id:yBAdpMrj0

だけど、彼女は答えた。

”自分に自信が持てない?
 私が自分で死を選んだかどうかなんて
 本当に死のうとしているのなら
 知る必要の無い事でしょ?”


242 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:09:41.08 id:yBAdpMrj0

そして、

”もう少し、生きてみたら?”


彼女の声は 確かに そう言った。


244 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:10:25.73 id:yBAdpMrj0

”考えなしに、不安を持ったままここで死ぬよりもどこかに区切りを設けて
 それまで生きて、そこで駄目だと思ってから死んでもいいんじゃないかな?”

霧が晴れるように、彼女の表情が見えた。

都合のいい脳みそだ。
川の向こうに立つ女性にツンの声で、ツンのあの笑顔で
そう呟かせたに違いない。


248 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:28:10.97 id:yBAdpMrj0

”だけど、俺はもう死にたい。
 だから、これを選んだんだぜ?”

”違う。”


一言で俺の言葉を否定する。
そして、彼女はさらに言葉を繋げた。


”あなたは選び取っていない。”


255 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:37:48.18 id:yBAdpMrj0

”あなたがあなたの意志で選び取れないならまだ生きなさい。
 消去法での死は私は許さないから。”

口調は険しかったけど、表情はあの時の光を宿した笑顔だった。


ドンドン


何かを叩く音が草原に響き渡る。
聞き覚えのある誰かの声も聞こえた。


返信2006/11/23 08:53:08