('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです RSSフィード
 

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23jigendaddyjigendaddy   ('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです-22

258 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:43:31.07 id:yBAdpMrj0

”それじゃあ、またね。”

ニコリと笑ってツンの幻と川が消え………
そして覚醒は唐突に訪れた。


ドンドン

「ドクオー!!無事か!?」


ドアを激しくノックする音とジョルジュの声だ。


260 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:47:42.00 id:yBAdpMrj0

見慣れた部屋の壁が視界に飛び込み、
ジョルジュの声とドアを叩く音の他、外を走る車の音や電車の音などの
いつもの部屋の外に聞こえる環境音を聴覚が拾った。

身を起こそうとすると正に「頭が割れる」と言うのはこういう事かと
思わされる激しい頭痛に襲われて、次いで胃に激痛が走った。

口元からはよだれのような、少し粘り気を帯びた液体。
どうやら、飲み込んだ大半の睡眠薬は寝ている間に吐き出したらしい。
その錠剤の数を見るに、よくもまあ寝ゲロで死なずに済んだもんだと思った。

ベッドのシーツの上には倒れた酒瓶があり、その中に入っていた酒が
漏れ出してシーツを薄茶色に染めていた。

寝汗と酒の匂いと胃液と錠剤に彩られたシーツはまるで俺の心の縮小図のような
地獄絵図を描いていた。


264 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:51:34.91 id:yBAdpMrj0

壁にかけられた時計が示す時刻は午後4時。
窓の外に見える景色は昼と夕方の間のような中途半端な明るさで
近所の学校の生徒達が談笑しながら下校する姿が見えた。


「あ………」

薬のせいか、どうにもうまく声が出ない。

冷蔵庫に入ったペットボトルの水を飲んで一息つける。


266 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:55:32.08 id:yBAdpMrj0

「ドクオー!!おい!いないのか!?」

「あ、あ…、っと。」

声が出るのを確認してドアを開く。


「ドクオ!お前!なに無断欠勤してんだよ!!
 電話にも出ねーし心配したじゃねぇか!!」


268 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 02:57:51.35 id:yBAdpMrj0

「へへ、すまねぇ。
 ってか、まだ勤務時間じゃないか。
 何しに来たんだ?」

「上司に言われてお前の様子見に来たんだよ。
 ったく、ここの所机の上の私物を全部片付けたりして
 様子が変だから、もしかしたらよくない事考えてるのかと
 思ったじゃねぇか!」

大当たりだ。


270 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 03:02:27.74 id:yBAdpMrj0

「………ちょっと、風邪こじらせたみたいでさ。
 今まで寝てたんだよ。」

「そうか…。
 なんか必要なら薬でもメシでも買ってくるぜ?」

「いいよ。
 大丈夫。買い置きがあるから。」

「そうか?なら、いいけどさ。
 じゃあ、俺、仕事戻るわ。」

「おう。」


「あ、ジョルジュ。」

「なんだ?」

「心配かけた。」

「過去形にすんなよ。
 まだ心配かけてるぜ、お前。」

ニッと笑ってジョルジュは会社へ戻っていった。


272 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 03:07:37.98 id:yBAdpMrj0

ドアを閉め鍵をかける。

ふと目に入った床に転がっている携帯に「着信あり」と表示されているのを
確認してディスプレイを覗き込んだ。

ジョルジュと上司からの着信履歴が山のように入っていた。

特にジョルジュなんかは午後に入ってからは約10分置きに電話を
入れてくれていた。


275 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 03:10:46.64 id:yBAdpMrj0

「これから、どうしたもんかな。」

シーツを洗いながら、考えた。

昨日一晩で手に入れたのは薬の後遺症か、激しい胃の痛みと頭痛だけで
これからするべき事が何も分からない。


278 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 03:16:21.63 id:yBAdpMrj0

蛇口を捻り水を止める。
洗濯機にシーツを放り込む。

「………そうだな。」

ツンが何故死のうとしたのか。
どのようにして死のうと決心するに至ったのか。
それを理解してみようかと思った。


「それまで、生きるか。」

とは言え、その答えを見つけ出すのは相当に困難だろう。

だけど、それでも………
見出してみせる。


返信2006/11/23 08:55:29