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25jigendaddyjigendaddy   ('A`)ドクオが生きるという事について考えるようです-24

45 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:46:40.97 id:yBAdpMrj0
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昼休みの始まりを告げるチャイムがフロアに鳴り響く。

「かぁ~!メシだ!」

ジョルジュが嬉しそうに立ち上がり大きく伸びをする。

「おやおや、ジョルジュ君は相変わらず食欲旺盛だねぇ。」

「腹が減っては戦は出来ない、っすよ!」

「タハァー、こやつめ。」

上司とジョルジュの何気ないやりとりを見て、つい笑みがこぼれ、
ジョルジュがそんな俺の視線に気付いてニヤニヤしながら席に寄って来る。

46 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:49:33.60 id:yBAdpMrj0
そして俺の方をガシッと掴んで

「なぁ~にニヤニヤしてんだよ?
 オラ、メシ行くぞ!」

「あ、あぁ…いや、すまん。
 今日はちょっと止めとく。」

ジョルジュの誘いは嬉しかったが、俺はその誘いを申し訳なさそうに断った。
ジョルジュは?マークが出そうな怪訝そうな顔をする。

「あん?メシ食わないのか?」

「ちょっと腹具合が悪くてさ。」


49 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:52:50.83 id:yBAdpMrj0

軽く腹をさすりながらへへっと笑いながら答える。
この間の睡眠薬の大量摂取以降、薬のせいかどうしても
胃が固形物を受け付けなくなっていた。


50 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:55:12.29 id:yBAdpMrj0

「そうなんか?
 そりゃいかんな。」

ジョルジュはそう言って机の中から薬と何かのパックを取り出し
それを俺の机の上に置いてくれた。

「ウィダーインゼリーとセイロガンだ。
 これでとっとと体調直せよ。」

いつものニカッという効果音の付きそうな豪快な笑みを見せる。

胃の調子と断続的に来る頭痛を除いて、日常は暫定的に元の色を
取り戻したような気がした。
あくまで、暫定的に。


54 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:58:32.35 id:yBAdpMrj0



クーと会う約束の日を数日後に控えた日の夜。
久方ぶりにブーンの方から電話がかかってきた。


「ドクオ。
 ちょっといいかお?」

その声は以前、話した時と同じ明るさを持った声だった。
第一声を聞いてそう判断して、まずはホッとする。



「再就職先が決まったんだお。」


55 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:59:25.07 id:yBAdpMrj0

その言葉を聞いた途端、考えるよりも先に言葉が出た。
心の底から祝福の言葉が。

「そっか!
 良かったじゃねぇか!
 おめでとう!!」

「ありがとうだお。」


56 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/22(水) 23:59:43.93 id:yBAdpMrj0

バカみたいに「おめでとう」を繰り返す。
少し前…ブーンが呪いを吐いていた頃には考えられなかった。
ブーンからの話も、こうして俺がブーンを祝福出来る事も。
昼間に感じたいつもの色が俺達の間にも戻りつつあると思えた。

だが…


60 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:03:14.94 id:tJnLi/7X0

「人間はやり直すことが出来るという事を証明出来たお。」

ブーンはゆっくりと、俺に語り聞かせるような口調でそう言った。

「あ、あぁ?そうだな。」

「なぁ、ドクオ。
 知っているなら、でいいんだお。
 ツンは、どこにいるか教えてくれないかお?」


61 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:04:44.46 id:tJnLi/7X0


「ドクオの所にツンがいるとは思っていないお。
 ………極端な話、ツンはまだ生きていると思うかお?」

「なんで、そう、思ったんだ?」

「ツンの部屋に、それらしい痕跡があったんだお。」




64 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:06:37.69 id:tJnLi/7X0

「ドクオ。頼むお。
 知っているのなら、教えて欲しいお。」

ブーンのその言葉には並々ならない覚悟が宿っていた。
何を伝えられても受け止めてみせる、という…そんな覚悟。
その覚悟を汲み取って、俺は答えた。


「…死ぬ、って言ってた。」


67 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:09:54.64 id:tJnLi/7X0

我ながら肝心な所を濁した卑怯な答えだと思う。
俺はツンの最期を看取ったじゃないか。
最期の後姿が”聞こえなくなるまで”立っていたじゃないか。
罪悪感に似た後味の悪い感情が頭を駆け巡る。

「そうかお。
 ………分かったお。
 教えてくれて、ありがとう。」

自分で言って自分で困惑している俺をよそに
ブーンは、さらりと礼を述べた。


70 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:12:34.69 id:tJnLi/7X0


「ドクオ。
 聞いてくれるかお?」

「なんだ…?」

「今更だけど、家庭は人生の負債だと、ブーンは思うお。
 やっぱり、ブーンは独りでいるべきだった。
 ツンには、たくさん迷惑をかけたお。」

そこからブーンの長い懺悔が始まった。


73 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:15:06.94 id:tJnLi/7X0

先にいったツンへの謝罪。
ツン方の父親に預けた娘への謝罪。
俺やクーへの謝罪。
その他、ブーンが関わった見知らぬたくさんの人への謝罪。

その謝罪の言葉に違和感を感じ、
違和感は一つの疑問になり、それはすぐに確信へと変わった。


75 名前:(・へ・) 投稿日:2006/11/23(木) 00:17:09.53 id:tJnLi/7X0

「ブーンがツンを殺してしまったんだお。
 だから、責任を果たそうと思うんだお。」

「責任を果たす?」

「ツンの後を追うお。」


返信2006/11/23 09:00:48