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1jigendaddyjigendaddy   ('A`)は人斬りと死合うようです

1 名前: ◆xjCZpXtL0U 投稿日:2008/04/09(水) 20:11:15.95 id:MR46a/Pe0


春。桜も目を覚まし、ようやっと身を暖かみが覆うこの季節。
巷では人斬りの噂が渦巻いていた。

(´・ω・`)「もし、そこの方」

火富(びふ)町でもこの噂は絶えず、道行くものは皆その話ばかり。
そんなこの町のある酒屋にて。ある一人の男が、ある男へと話しかけた。

('A`)「なにようか」

男、名は鬱田独右衛門氏脳と言う。
聞けば流浪の身で、顔を知らぬものはおらぬとか。

(´・ω・`)「貴方様は独右衛門様とお見受けいたします。よろしければ、酌をお取りしてもよろしいか」

流派は内藤一刀流の出、腕も立つ。
旅の先々では賊をこらしめ、その一振りにて悪を治めると言う。

2 名前: ◆xjCZpXtL0U 投稿日:2008/04/09(水) 20:12:48.85 id:MR46a/Pe0
('A`)「畏まるな。そなたとて、武士であろう」

見れば、独右衛門に話しかけた男も、腰に一振りを納めている。

('A`)「見たところ、脇差は無いようだが、いかがなさった」

男はその問いかけに対し、酌を取るだけだった。

('A`)「話さぬか、話せぬか。いや、これは失敬。聞くものではないと存ずる」

答えぬことに、独右衛門は無礼をはたらいたか、と考える。
男は、しかし話し出した。

(´・ω・`)「いえ、滅相も無い。実は、人斬りに取られたのです」

それを聞き、独右衛門は形相を鬼のように変えた。

('A`)「何、それは誠か」

独右衛門がこの町に入る以前に、既に人斬りの話は耳に届いていた。
むしろ独右衛門は、その人斬りをこの身で滅ぼそうと目論むのであった。

(´・ω・`)「はい、誠に御座います。私めは、人斬りに襲われたのです。逃げる際、脇差を投げました」

それを聞くと、独右衛門は露骨に不満な態度を示した。

4 名前: ◆xjCZpXtL0U 投稿日:2008/04/09(水) 20:14:19.85 id:MR46a/Pe0
('A`)「逃げるとは何事か。そなたは武士であろう。武士ならば、死しても刺し違えよう。
   その脇差が泣いておるわ」

すっかりと呑む気が失せた独右衛門は勘定を机に叩き付けた。

('A`)「失礼する」

(´・ω・`)「お待ちになってください」

独右衛門が店を出ようとしたとき、背後から男の声が響く。

('A`)「何だ」

(´・ω・`)「貴方様に、私めの脇差を取り返してきて欲しいのです」

ついに堪忍袋の緒が切れたのだろうか、独右衛門は怒り狂った。

('A`)「この馬鹿者が。恥を知れ。貴様などに武士を名乗る資格など到底ありはせん。
    己の魂と呼ぶべき刀を失っただけでなく、それを他人に願いを請うなど不届き千万。
    武士ならば、自ら取り返してみよ」

それだけを言い、独右衛門は店を出た。

6 名前: ◆xjCZpXtL0U 投稿日:2008/04/09(水) 20:22:52.64 id:VX7ZBNZT0
 
 
刻は丑を指す夜。
独右衛門は町内をうろついていた。
聞けば、人斬りは夜を好むのだそうだ。それならば自分とて夜に出れば、もしや出会うかもしれない。
思いに馳せ、指で鍔を弾く。

(´・ω・`)「もし、貴方様は独右衛門様ではないでしょうか」

石橋を渡り終えようとしたときだった。
橋の下より、見覚えのある顔が覗く。それは、先ほどの男の顔であった。

('A`)「貴様か。何をしている、こんな夜更けに外を歩けば人斬りに出会うぞ」

立ち止まっていると、男はこちらに近づいてきた。

(´・ω・`)「・・・いえ、大丈夫でしょう。人斬りならば、私はよく存じてますから」

不意に、辺りを立ち込める殺気に、独右衛門は柄に手を乗せる。

('A`)「・・・何をするつもりか知らぬが、先ほどのことで憤慨したか。しかしとて、拙者、善意にて
   発した所存である。それを十重にて承知なれば、相手仕ろう」

そう言いきると、軽く腰を落とし、右足を半歩前へと出す独右衛門。
この形こそが内藤一刀流の抜刀の形である。

(´・ω・`)「いえ、はなから貴方様を斬る所存であります故、御気になさらぬよう」

対し、既に刀身を抜き構えるのは男であった。

7 名前: ◆xjCZpXtL0U 異常なまでに重い 投稿日:2008/04/09(水) 20:24:42.45 ID:07IRNSIR0
(´・ω・`)「某、名を曙歩初歩之助兵衛。人斬りにて候」

('A`)「・・・そうか、貴様が人斬りか」

しかし、不思議と驚きはしなかった。何故かは分からない。

('A`)「内藤一刀流、鬱田独右衛門氏能。地獄へと案内仕る」

(´・ω・`)「いざ―」

('A`)「―勝負」

ここに、後に記るされたものが無く、結果はどうなったのかは分からぬ。
しかし、著者が鬱田独右衛門氏能である以上、勝ったのは目に見えて分かるだろう。
今はもう亡き武士と、殺しに魅入られた男との死闘。
もしもこの目で見られるのであらば、悲願である。


序 了

(’A`)は人斬りと死合うようです
返信2008/04/10 21:05:31