- 529 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:23:24 ID:9s5jzpAo0
- 売れないお店
第十一話
流石家へ行こう! 前編
↑在庫多
薬草 30G 毒消し草 45G
デクの種 50G 魔力の種 30G
炎の護符・大 lv6収納 220G
水の護符・中 lv4収納 180G
雷の護符・中 lv4収納 180G
風の護符・小 150G
通話のピアス(20分) 2個1セット400G
お知らせのピアス(10回分) 10個一セット200G
餌玉の元の袋詰め 80G
鑑定は隣の店へ
他要相談
'
- 530 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:24:06 ID:9s5jzpAo0
- ~道具屋~
俺はしがない道具屋を経営している少し不細工な魔法使いだ。
森の中のドラゴンを餌付けし、新しい仲間となったのだが
( ´.i.`)「すみま……!?」
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ) j i / i \ グルルル
 ̄ヽヽ...// /
( ;´.i.`)「うわぁあああ!化けトカゲだぁあああ!」
(;'A`)「あ!いや!だいじょ……うぶ……」
( ´_ゝ`)「ますます客が来なくなったな」
(´<_`; )「看板でも立てたらどうだ?」
確かにドラゴン飼ってる道具屋なんて聞いたことないだろうけどさ……
少しは疑問に思わないの……
手綱つけてるじゃん……
- 531 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:24:56 ID:9s5jzpAo0
- (;'A`)「せっかく新しいピアスも出来たのにな……」ウレネェ……
。
(´<_` )「魔力を流すと対応するピアスが光るやつな。
便利っちゃ便利だが俺らにはイマイチ使い道が無いんだよな……」
うーん……やっぱ街に売り出した方がいい商品なんだよな……
でもどう売り出したもんかなぁ……
_/l/l
レww゚ *) グルルル
 ̄ヽヽ
(;'A`)「……とりあえず看板作るか」
(´<_`; )「それがいいと思う」
。
( ´_ゝ`)「……なぁ」
('A`)「どうした?」
( ´_ゝ`)「あそこにいる人、飛脚じゃね?」
→。
(´<_`; )「……本当だ」
- 532 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:25:41 ID:9s5jzpAo0
- 遠くにいるが確かにあれは飛脚だ。
手紙を渡すために徐々に近づいてはいるな……
(´<_`; )「あ~、ドラゴンにビビってるな」
(;'A`)「俺らが言うのもあれだけど怖いしな」
そりゃ近づかないわな……
むしろよく逃げないな。
じゃあ
('A`)「兄者、ガルナに乗って大丈夫だって伝えてやろう」
( ´_ゝ`)「ついでにあたりを飛んでくるわ」イクゾ、ガルナ
兄者は手馴れた手付きでガルナに乗り、空へ出ていった。
よし、きたきた。
(飛脚)「て、手紙です!わ、私はこれで!」ビュ-ン
(;'A`)「あ!……ドラゴンに乗った姿を見せてもやっぱ駄目か」
(´<_`; )「まぁ、ビビるよな」
('A`)「さて……誰からだ?」
(´<_` )「さあな」
('A`)「えーと……」
- 533 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:27:02 ID:9s5jzpAo0
- (´・ω・`)
やあ、最近は顔を出せてないね。
実はお願いがあるんだ。
僕が今、ドラゴンについて調べているのは知ってるかな?
それで最近の情報の中に狼翁山にドラゴンがいたらしいんだ。
出来たらでいいから探して来てくれないかな?
僕もそろそろロイドに戻るけど時間がかかるから情報を集めておいてくれないかな?
頼んでおいてなんだけど無茶はしないで欲しい。
危なくなったら逃げてくれ。
ショボンより
- 534 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:29:28 ID:9s5jzpAo0
- ('A`)「ショボンからだな。
……あいつ手紙下手だな……」
(´<_` )「なんて?」
('A`)「狼翁山に行ってきてほし」
(´<_` )「断ろう」
(;'A`)「……言うと思ったよ」
(´<_`; )「母者に会ったら殺されるんだぞ!」
( ´_ゝ`)「どうした~?」ナンダッタノ?
('A`)「ショボンから狼翁山へいってく」
( ;´_ゝ`)「駄目だ!」
('A`)「れって……うん。知ってた」
2人は頑なに良しとは言わないな。
う~ん……そろそろ2人にも伝えちゃうか。
- 535 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:31:07 ID:9s5jzpAo0
- ('A`)「なぁ、2人は母者さんにバレたくないから行きたくないんだよな?」
( ;´_ゝ`)「そうだな」
(´<_`; )「今更何を……」
('A`)「なら、もうバレてるから行こう」
( ´_ゝ`)「……」(´<_` )
( ゚_ゝ゚)「は?」(゚<_゚ )
( ;´_ゝ`)「待て待て待て待て!いつからだ!?」
('A`)「ほぼ最初から」
(´<_`; )「おま!?」
(;'A`)「だって報告しないと俺が殺されると思ったんだよ」
- 536 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:32:13 ID:9s5jzpAo0
- ( ;´_ゝ`)「お前は大丈夫だろ!」
(´<_`; )「待て兄者。逆に言えば今までバレていたのに放置していたんだ。
大丈夫なんじゃないか?」
( ;´_ゝ`)「そ、そうか?」
('A`)「それで……どうする?出来れば俺は行きたいんだけど」
(´<_`; )「俺は……いちかばちか試しに行ってもいいと思う」
( ;´_ゝ`)「そ、そうだな。
母者の影に怯える生活から抜け出せるかもしれんしな」
母者さんって仕事の関係であまり家に居ないと思うんだけどな。
この前も自分で王都へ知らせに行ってたし……
まあいいや。
- 537 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:33:22 ID:9s5jzpAo0
- ('A`)「ありがと。
んでさ、その狼翁山に行く方法なんだけど」
(´<_` )「馬車じゃないのか?」
('A`)「いや、そうなんだけどさ。
ガルナにも乗って行きたいと思う」
( *´_ゝ`)「おお!いいな!」
(´<_`; )「ガルナはまだ1人しか乗れないだろ。
結局馬車使うなら手間じゃないか?」
( #´_ゝ`)「馬鹿野郎!こいつだけ残したら可哀想だろ!」
(;'A`)「てか普通に追いかけてきそうだしね」
(´<_`; )「……それもそうだな」
その後話し合ってガルナに乗るのは弟者になった。
先に現地で流石家に行って事情を話しに行く。
俺と兄者は馬車でお土産やらなんやらを積んでまったりと向かう事になった。
- 538 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:36:24 ID:9s5jzpAo0
- ~道中~
( ´_ゝ`)「にしても……久しぶりに帰るな」
(;'A`)「久しぶりって言っても一年たってないだろ」
とはいえ2人からすると長年住んでた家を出てだいぶ経つ訳だし思う所もあるんだろうな。
( ´_ゝ`)「弟者……無事かなぁ……」
('A`)「どうだろうな。
母者さんしだいだよな」
居れば殺されるかも知れないが恐らくいるのは父者さんだろう。
父者さんなら優しく迎えてくれるはず……
( ´_ゝ`)「見えてきたな。狼翁山だ」
('A`)「おお……いつ見ても凄いな」
山に入る前から山での生き物たちの戦いの声が聞こえる。
昔に流石家に訪れた時は本当に入っても大丈夫か悩んだなぁ……
ギャース
お!
- 539 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:38:47 ID:9s5jzpAo0
_/l/l ト、 ト、
レww゚ *) j i / i \ ギャ-ス!
 ̄ヽヽ...// /
( *´_ゝ`)「おお!迎えに来てくれたのか!」
('A`)「別に待っててくれて良かった……の……に?」
(<
<_ll )「ああ……そうだな……早く行こう」
あ、これは……
( ´_ゝ`)「すまん、急用を思い出してな。
帰るわ」
(<_ll )「ガルナ!」
_/l/l
レww゚ *) ガブ
 ̄ヽヽ.
( ll´_ゝ`)「馬鹿!離せ!」
(´<_`ll )「ガルナ……連れて行ってくれ」
<嫌だああぁあぁぁ……
バサッバサッ
(;'A`)「……」
(´<_` )「よし、俺らも行くか」
(;'A`)「……怒ってたの?」
- 540 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:39:39 ID:9s5jzpAo0
- (´<_`; )「家出より仕事とか戦闘について確認されてな……
あとガルナについて怒られた」
(;'A`)「なんで?自然に介入するなとか?」
(´<_`; )「いや、俺らは昔から生き物の世話は苦手でな。
ガルナの様子を見て栄養が足りてないと言われた」
やっべぇ……実質世話してるの俺だしな……
にしても、ガルナは栄養不足なのか。
とは言っても何を食わせりゃいいんだ……
(;'A`)「……母者さんはドラゴン飼ってた事でもあんの?」
(´<_`; )「あ、気づいたのは父者だ。
怒ったのは母者だが」
(;'A`)「なんで父者さんが?」
(´<_`; )「見たら分かったそうだ」ワケワカラン
(;'A`)「……父者さんも母者さんに劣らず凄いな」
父者さんはなんで分かるんだ……?
生物学者とかならまだしも母者さんと同じ鑑定士だよな……
優しさを極めたら分かるんかね……
(´<_` )「未知の生き物に分かるくらいでないと母者と結婚は出来ないってことだな」
('∀`)「ひっでぇ」
………………………………………………
- 541 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:41:01 ID:9s5jzpAo0
- ~流石家~
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「よく来たね。
弟者も改めてお帰り」
('A`)「お邪魔します」ペコリ
(´<_` )「ただいま。
兄者は?」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「今母者が別荘の方で戦闘チェックしてるよ。
後でまたお前も行きなね」
(´<_`; )「……はい」
('A`)「えと今回の用事なんですが」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「大丈夫大丈夫、弟者から聞いてるからね。
ゆっくりして行きなよ」
('A`)「ありがとうございます」
父者さんはガルナを見て驚かなかったのかな……
いきなり凄い生き物を連れてきたのに反応が薄いし流石この家の人だわ。
<ドラゴンニノルノジャ-
ん?
- 542 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:43:02 ID:9s5jzpAo0
- ('A`)「……?。今の声って」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「ああ、ドクオ君には紹介してなかったね。
妹者おいでー!」
l从#・∀・ノ!リ人「なんなのじゃ!今ドラゴンに乗せて貰おうと……」
('A`)
l从;・∀・ノ!リ人「!。不細工なのじゃ!」
彡⌒ミ
.(;´_ゝ`)「こら!妹者失礼でしょ!
ごめんねドクオ君」
(;'A`)「あ、いえ、大丈夫です」コドモノイウコトデスシ
l从;・∀・ノ!リ人「お兄ちゃんは人間なのじゃ?」
(;'∀`)「……初対面でそこまで言われたのは流石に初めてだなぁ?」
(´<_`; )「す、すまんな」
そうか……小さい子にはそんな風に見えたのか……
少し顔が整ってないだけなのにな……
人間扱いすらされないのは初めてだ。
あ、少し泣けてきてた。
- 543 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:44:54 ID:9s5jzpAo0
- (つA)「もう大丈夫です。うん、大丈夫」ゴシゴシ
彡⌒ミ
.(;´_ゝ`)「えと……ほら!妹者!
自己紹介して!」
l从;・∀・ノ!リ人「わ、わかったのじゃ。
妹者って言うのじゃ!
よろしく不細工!」
(;'A`)「更に追い討ち!?」マジカ!?
さ、流石この家の家系だな。
全く物怖じしてねぇ。
l从;・∀・ノ!リ人「い、妹者はドラゴンの所に行くのじゃ!」サラバジャ!
彡⌒ミ
.(;´_ゝ`)「イタズラはしないようにねー!」
<ノジャ-
- 544 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:46:18 ID:9s5jzpAo0
- (;'A`)「元気な子ですね」
彡⌒ミ
.(;´_ゝ`)「ちょっと元気過ぎるけどね」ハハハ…
(;'A`)「妹者ちゃん?でしたっけ。
前から居ましたっけ?」
(´<_`; )「お前が来なくなってからだからな、生まれたの」
('A`)「あ、そうなの」
確かに店を出してからはずっと来てなかったしな……
この家族は更に賑やかになってそうだ。
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「さて弟者、母者たちを呼んできて。
ご飯にするから」
(´<_` )「把握」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「ドクオ君はゆっくりしててね」
(;'A`)「すみません。お世話になります」
…………………………………………
- 545 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:47:54 ID:9s5jzpAo0
- ~流石家・食卓~
l从#・∀・ノ!リ人「のじゃー!
そのお肉は妹者の物なのじゃー!」キャ-
( ´_ゝ`)「ええい!俺の肉だ!邪魔をするでないわ!」ワ-
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「おい、お客さんもいるんだ。
食事ぐらい静かに食いな。
('A`)「いやいや、賑やかでいいと思いますよ」
兄者は前に来た時も弟者と飯の取り合いしてたよな……
弟者は落ち着いて自分の飯を食べているのに兄者は成長しねぇな。
- 546 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:48:49 ID:9s5jzpAo0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「ドクオ、今回来たのはドラゴンを探しにきたんだってね」
('A`)「あ、はい。そうです」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「お前が連れてきたような奴は見た事が無いねぇ。
お前の友達……ショボンって言ったね。
そいつの情報は正しいのかい?」
(;'A`)「う~ん。情報源は分からないんですけど、いつも正しい情報なんで今回も確証があるんだと思います」
@@@
@#_、_@
( ノ`)つ□「そうかい。なら山をうろつくならこれ持っておきな」
('A`)「……ハンカチ……ですか?」
- 547 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:50:05 ID:9s5jzpAo0
- @@@
@#_、_@
( ノ`)「私が日頃から使っている物さ。
それがありゃ狼はあんたを襲わないはずさ」
('A`)「分かりました。ありがとうございます」
おお!そこらのお守りより役に立つ物をもらってしまった。
胸ポケットに入れておこう。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「明日から探しに行くのかい?」
('A`)「あ、はい。そのつもりです」
( ´_ゝ`)「よし、一人は空から探そうぜ」
(´<_` )「まぁ、そんな感じだろうな」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「何言ってんだい。あんたたちは仕事を手伝いな」
- 548 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:51:18 ID:9s5jzpAo0
- 彡⌒ミ
.(;´_ゝ`)「母者、折角ドクオ君が来たのにそれは……」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ずっと会ってない友達ってんなら分かるがね。
あいつらドクオの店に入り浸ってるんだろ?」
(;'∀`)「いやぁ……まぁそうですね」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「ほら見ろ。
腕が鈍ってたら承知しないからね」
( ;´_ゝ`)「……把握」(´<_`; )スマン、ドクオ
まぁドラゴンで空から見渡すぐらいなら一人でも問題は無い。
それに捜索すると言ってもこの山の主の母者さんが知らないと言ってるんだ。
大したことも起きないだろう。
- 549 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:52:50 ID:9s5jzpAo0
- 彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「じゃ今日は皆早く休みなさい。
それぞれやることがあるからね」
l从・∀・ノ!リ人「大きい兄者と小さい兄者は今日は妹者と一緒に寝るのじゃ!」
( ´_ゝ`)「お~いいぞ~」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「ドクオ君の部屋についてなんだけど兄者たちの部屋は覚えてる?」
('A`)「あ、はい。大丈夫です」
前に泊まった時は何年前だったか……
今回もありがたく使わせて貰おう。
- 550 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:53:46 ID:9s5jzpAo0
- (´<_` )「じゃ俺らの部屋の布団を使ってくれ。
今日は俺らは妹者と寝るから」
('A`)「把握。サンクス」
彡⌒ミ
.( ´_ゝ`)「おやすみー」
さて明日は一人で探索か。
最近はずっと兄弟のどちらかはついてきてくれたからな。
多少危機感が落ちているかも知れない。
集中していかなくちゃな。
あ
(;'A`)「ガルナについて聞くの忘れてた。
なに食わせりゃいいんだ?」
明日になったら聞いてみよう。
いや、流石に分からないかな……
……………………………………………………
- 551 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:54:39 ID:9s5jzpAo0
- ~狼翁山・朝~
(´<_` )「気をつけてな」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんかあったら花火を上げな」スグイクカラネ
(;'A`)「大丈夫ですって。行ってきます」
ガルナを使っての空からの捜索だし俺が落ち無ければ大丈夫だと思うしな……
もしドラゴンがいたらピアスも使って情報送るし問題は無い……多分。
ノジャ-!
ん?
l从;・∀・ノ!リ人「妹者もドラゴンに乗りたいのじゃー!」ジタバタ
( ;´_ゝ`)「ドクオの邪魔になるから駄目だ。
それにガルナは2人だとまだキツイから我慢しなさい」
l从;・∀・ノ!リ人「はーなーすーのーじゃー!」
これは……早く行ったほうが良さそうだな。
護符とピアスを確認して……よし。
('A`)「行ってきます」
……………………………………………………
- 552 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:55:35 ID:9s5jzpAo0
- ~狼翁山~
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ) j i / i \ ギャ-ス
 ̄ヽヽ...// /
('A`)「う~ん……やっぱそれらしいのはいないか……」モットミギトンデ
流石家の周りを除いて鬱蒼と生えている木々。
これのせいで見えないとは考えてはいた。
だがもしもドラゴンがいるのなら不自然に折れた枝があるはずだ。
だが……
('A`)「無いか……ガルナ、一度降りよう」ヒロイトコロ
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ) j i / i \ バサッバサッ フワァ
 ̄ヽヽ...// /
- 553 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:56:21 ID:9s5jzpAo0
- 比較的木々の少ないところに降りる。
一応昨日の食事の時にガルナがここの草も食べられることは分かったし、ここで食事にしとくか。
……でも草だけじゃ駄目なんだよな……
何食わせりゃいいんだ?
父者さんは朝早くから仕事してたから話しかけ損なったし……
ん?
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ;) j i / i \ グルルル
 ̄ヽヽ...// /
(;'A`)「どうした?」
ガサガサガサガサ
(;'A`)「……なんかいるな」
- 554 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:57:13 ID:9s5jzpAo0
- ドラゴンか?……狼?
狼なら母者さんのハンカチがあるからどうにかなるかも知れないが……
ドラゴンかも知れないし、一応確認しとかないとな……
(;'A`)「ガルナ、飛ぶ準備はしておいて」
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ) j i / i \ ギャ-ス
 ̄ヽヽ...// /
[木]A`)ソ-
ヤバイノジャ-
l从;・∀・ノ!リ人 オコラレルノジャ-
(;'A`)「妹者ちゃん!?」
- 555 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:58:02 ID:9s5jzpAo0
- l从・∀・ノ!リ人 !
l从*・∀・ノ!リ人「不細工!」
(;'A`)「足を怪我してるじゃん。
どうしてこんな所にいるの?」テアテシナキャ
l从;・∀・ノ!リ人「……母者たちには言わないで欲しいのじゃ……」
(;'A`)「いやぁ……それは……」
流石にそれは約束出来ないよな……
でもこのままだと話してくれなそうだし……
(;'A`)「えと……父者さんでも駄目?」
l从;・∀・ノ!リ人「……分かったのじゃ……」ソレナラ
ーーーーー
ーーー
ー
- 556 名前:名も無きAAのようです:2015/02/07(土) 23:59:42 ID:9s5jzpAo0
- ( ;´_ゝ`)「良し、行ったか」ドクオナイス
l从;・∀・ノ!リ人「ぐぬぬ……」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺らは母者にシゴかれてくるから良い子で待つんだぞ」
l从;・∀・ノ!リ人「母者もいつもそればっかりなのじゃ!
妹者も山を駆け回りたいのじゃ!
ドラゴンに乗ってみたいのじゃー!」
( ;´_ゝ`)「お前も強くなれたらいくらでも出来るさ。
それにドクオだって遊びで行く訳じゃない。
危ない事もするんだ、分かるな?」
アニジャ!ハヤクキナ
( ;´_ゝ`)「あ、把握!」
- 557 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:01:07 ID:0F.Gt8iU0
- l从;・∀・ノ!リ人「……じゃあ、不細工は何をしに行ったのじゃ?」
( ;´_ゝ`)「ドラゴン探しだな。
いるかも知れないんだと。
じゃ俺は母者のとこ行ってくるから」ハヤクイカナイト
l从・∀・ノ!リ人「…………なら妹者がドラゴン捕まえたらきっと山で遊んでも怒られないのじゃ」
<妹者ー、おいでー
l从・∀・ノ!リ人「父者!母者たちの特訓を見てくるのじゃ!
じゃ行ってきますなのじゃー」
タッタッタッ
<行ってもいいけど気をつけなさいねー
l从・∀・ノ!リ人「別荘まではまっすぐだから大丈夫なのじゃー。
……ごめんなさいなのじゃ」
- 558 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:01:53 ID:0F.Gt8iU0
- ー
ーーー
ーーーーー
l从・∀・ノ!リ人「それで山に入ったらドラゴンを探してたら狼に囲まれて転んで……
怖くて逃げたら戻れなくて……」
('A`)「そうか……ん?」
おかしいな……母者さんの匂いがついてれば襲ってこないんだよな……?
なら妹者ちゃんも襲われないはずだ。
……どうなってるんだ?
(;'A`)「とにかく帰ろうか。もしかしたら誰も気づいてないかも知れないしね」ガルナ
l从・∀・ノ!リ人「だといいのじゃ……」
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ) j i / i \ ギャ-ス!
 ̄ヽヽ...// /
('A`)「飛ぶからしっかり捕まってね」
l从*・∀・ノ!リ人「!。飛ぶのじゃ?」
('A`)「おう、行くよ!」ガルナ!
- 559 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:02:45 ID:0F.Gt8iU0
_/l/l ト、 ト、
レww゚ ;) j i / i \ ギャ-ス!
 ̄ヽヽ...// /
……いけるかな?
前にも兄弟たちが2人で乗ろうとしたらスペースが無くてうまく乗れなかった。
妹者ちゃんの大きさ的には乗れたけど2人乗りは初めてだしな……
l从*・∀・ノ!リ人「すごいのじゃー!妹者、空を飛んでるのじゃー!」
(;'A`)「ちょ!あまり暴れないで!」オチル
ど、どうにか飛べるな。
バランスをとるのが少し難しいな……
ポツポツ
げ
l从・∀・ノ!リ人「あ、雨なのじゃ」
ザ-
(;'A`)「はやく帰るよ、しっかり捕まって!」
雨も降ってきたし、急ごう。
妹者ちゃんが風邪引いてもあれだしな。
'
- 560 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:03:26 ID:0F.Gt8iU0
- ('A`)「ねぇ、妹者ちゃん」
l从・∀・ノ!リ人「何なのじゃ?」
(;'A`)「やっぱさ……正直に言った方が良いと思うよ」
l从・∀・;ノ!リ人「嫌なのじゃ!。
母者は怒ると怖いのじゃ!
兄者たちはいつも怒られてたから知ってるのじゃー!」
(;'A`)「まぁ……怖いよね」ウン
そうか……
そりゃ言えないよなぁ、俺だって怖いもん。
しかも嘘ついて来てるらしいし……
はぁ……何事も無く終わってくれねぇかな……ルル
ん?
- 561 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:04:18 ID:0F.Gt8iU0
- ('A`)「……今、何か聞こえた?」ガルナ?
l从;・∀・ノ!リ人「何かいるのじゃ!」マエ!マエ!
(;'A`)「え?……いや何も……」
ドン
_/l/l ト、 ト、
レww゚; ) j i / i \ ギャ-ス!?
 ̄ヽヽ...// /
何かにぶつかった!?
やばい!バランスが……!
このままだと二人とも……ええい!
(;'A`)つ「ウォーターバインドlv4!
ガルナ!妹者ちゃんを家へ運べ!」ヒュー……
Σ l从;・∀・ノ!リ人「不細工落ちてるのじゃ!?」ナニヲスルノジャ!
'
- 562 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:05:02 ID:0F.Gt8iU0
- よし……なんとかガルナに妹者ちゃんをくくりつけた……
後は……どう落下を止める!?
(;'A`)「こっからどうすんだ!?」ヒュ-……
落下の衝撃を抑える魔法ってなんだ!?
えーとえーと……時間がねぇ!
◇
◇⊂(;'A`)つ◇「二重ウォーターメイルlv6!
◇ 二連アクアウェイブlv6!」
よし!これで落下地点に水を出した!
後はウォーターメイルでなんとかなれ!
頼む!
バッシャ-ン!
………………………………………………
- 563 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:05:48 ID:0F.Gt8iU0
- ~狼翁山~
(;;'A)「つつ……左腕は逝ったけど……生きてるぞ……」
魔法で水を二重にしてこのダメージか……
それにしても一体何だったんだ……
何も無いのにぶつかったぞ……
(;;'A`)「……今はとにかく帰る事を考えなきゃな……」ツツ……
まずは腕の添え木探ししないと……
……これどのくらいで治るかな……
第十一話 前編 完
- 564 名前:名も無きAAのようです:2015/02/08(日) 00:06:42 ID:0F.Gt8iU0
- ('A`)の手帳
l从・∀・ノ!リ人 妹者ちゃん
流石家で一番末っ子の女の子。
まだ8、9歳?ぐらい。
俺を不細工と呼んでくる。