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7jigendaddyjigendaddy   第七話 それぞれの礼儀

213 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:22:20 id:tvu3Vba60
売れないお店
第七話

それぞれの礼儀


↑在庫多
薬草 30G 毒消し草 45G
デクの種 50G 
炎の護符・中 200G
通話のピアス(10分) 2個1セット450G
水の護符・小 150G
雷の護符・小 150G
餌玉の元の袋詰め 80G
キラービーの針10本入り 120G


鑑定は隣の店へ
他要相談

214 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:24:01 id:tvu3Vba60
~道具屋~

俺はしがない道具屋を経営している少し不細工な魔法使いだ。
先日、ピアスの定期購入をしてもらうために渓谷に行き、そこでゴーレムと戦い勝ったのだが


(;'A`)「やっぱおかしいよなぁ、これ」


この1ヶ月の間森へ行く度に感じた違和感。
いや一角兎の時から兆候は有ったのかもしれない。


('A`)「野生生物の生息地がズレてきてるのか?」


ズレてるというより、逃げてきているという方がしっくりくる気がする。
近場の森だけでなく、ここから結構離れている渓谷でも同じ現象が起きていることを考えると結構大規模なようだ。バタン

215 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:25:44 id:tvu3Vba60

('A`)「ん、ショボンか」

(´・ω・`)「薬草と毒消し草を5つずつ頂戴」

('A`)「ピアスは?」ホイ

(´・ω・`)「まだ前のが余ってるから大丈夫」

('A`)「……ショボン。お前気づいてるか?」

(´・ω・`)「生息地のズレこみについてなら、今回はそれについて調べてくるよ」イライモキタシ

('A`)「そうか、何処へ行くんだ」サスガダナ

(´・ω・`)「北の生物が下ってきてるみたいだし。王都に行ってくるよ」

('A`)「俺はゴーレムと戦うはめになった。気をつけろよ」

(´・ω)「知ってるよ。ありがと」バタン


ショボンが調べてくるなら、余計な事をしなくても良いだろう。
あいつならなんの問題も無く原因を探れるはすだ。

216 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:26:30 id:tvu3Vba60
<ドクオ~、店の横のあれ収穫していいんじゃね?


お、まだ昨日は殻が硬かったからあれだが、もういけるのか?
実をつけてからは成長速度がかなり下がったが徐々に大きくなっていった。


('A`)「もう食えるかな?」ガチャ

(´<_` )「いや、ほらあれ実が割れてるし」


……しまった。もっと早く採るべきだったか?
いや、これもまだもしかしたら食べられるかも。

毒の有る無しもわからないので、まずは餌玉に混ぜて、野生生物に与える。
そこから判断しなくちゃな。

217 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:28:28 id:tvu3Vba60
(´<_` )「ところで今日は街へ招待されてるんだろ?行かないのか?」

(;'A`)「あ~そうなんだけどさ」


この前助けた騎士3人に感謝をしたい。是非街に来てくれ。
と手紙が来たのは良いんだが……
人に感謝されるってのはどうも小っ恥ずかしい。断りてぇなぁ……


( ´_ゝ`)「行こうぜ。そうしないと騎士たちの恥になっちまうだろ」

(´<_` )「そうだ、堂々と街で歓迎されに行こう」


……やだなぁ……

218 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:29:39 id:tvu3Vba60
~ロイドの街~

<おい、あれが例の?

俺、渓谷行く前にあの双子と話したぞ>

<あの細いのはなんだ?

森の近くで店をやってる奴じゃねぇの?>

(∥'A`)「……」

(´<_`; )「ま、まぁ気にすんなよ」


これでも命懸けでゴーレムと戦ったんだけどなぁ……
まぁ、実際倒したのはこの2人みたいなもんだが……

<すみません!お待たせしましたお!

219 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:31:11 id:tvu3Vba60
('A`)「あ、いえ先ほど来たばかりですので」

( 十 )「僕が案内させて頂きますお!詳しいお礼は後で全員でさせて頂きますおね」


なんか太った騎士が来たな……
大剣を使う騎士だとしても足が遅そうだ。
この太っちょ騎士に連れられた場所は


( ´_ゝ`)「お~これが騎士塔か~」

220 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:32:38 id:tvu3Vba60
ロイドの街でひとつの観光名所になっている騎士塔。
ここは騎士のための施設でこの街の全ての騎士がここで寝食を共にしている。
まぁ塔と言っても本当に塔のわけではないんだが。


( 十 )「いまから皆様に大聖堂に案内します」


おぉ……いきなりすごい所に連れてかれるな。
騎士塔では騎士の訓練所から始まり、食堂、寮、そして全ての騎士が一堂に会する大聖堂がある。


( ´_ゝ`)「これが……」

(´<_` )「大聖堂……」

('A`)「でっけぇ……」

221 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:33:44 id:tvu3Vba60
まるで大きな教会のようだ。
剣兵と槍兵の像が厳かにこちらを見つめている。
そしてなによりも


(;'A`)「なんだ、この人数」


まさか一介の店主たちを相手に騎士たち100人ほどが集まったのか?
割と暇なのかね……


( 十 )「ロマネスク様!ドクオ様・流石兄者様・流石弟者様の3名をお連れしました!」

( ΦωΦ)「うむ、ご苦労である」

222 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:34:54 id:tvu3Vba60


( ΦωΦ)


この大男が、グラント・ロマネスクなのか。
2Mは超えてるな。

ロマネスクが振るった剣は大地を削り、太陽を割ると噂で聞いたが、納得の風格だ。

223 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:35:38 id:tvu3Vba60
( ΦωΦ)「このような所までご足労頂き、誠に申し訳ない。まずはロイドの騎士の代表として礼を言わせて頂く」

(;'A`)「いえ、私は大したことはしていません。この2人がいなくては私は……」

(´<_` )「それは俺らも同じだ、ドクオ」

( ´_ゝ`)「お前がいなけりゃ騎士たちもやられてたろ」

( ΦωΦ)「その通りである。あまり自分を卑下するものではないのである。でないと救われた彼らの立場がなくなるのである。来なさい」

224 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:36:58 id:tvu3Vba60
すると先ほど案内してくれた騎士の横に2人ほど現れた。
そして3人は兜を外し俺たちに片膝をついた。
( ^ω^)〈::゚-゚〉 (’e’)

なんか1人ムカつく顔してんな。
それぞれの武器は太っちょが大剣、真面目そうなのが剣、ムカつく顔が槍のようだ。構成はバランスの取れた騎士たちだと思う。


( ΦωΦ)「さて、貴君らをこの場に呼んだのはただ礼をしたかったからではないのである」

('A`)「……と言いますと?」

( ΦωΦ)「うむ、彼らと主従の契約をして頂きたいのである」

(;'A`)( ;´_ゝ`)「え?」(´<_`; )

225 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:38:20 id:tvu3Vba60
聞けば騎士にとって契約とは最大級の礼の尽くし方だそうだ。

命を助けられた相手にはただの礼ではし尽くせぬ。ならば命を賭してでも守り抜こう。

彼らはこのような契約をしたいとロマネスクに言い出したらしい。
正直……ちょっとなぁ……


( ΦωΦ)「一応言っておくが、騎士の主従の契約は貴君らだけに行うわけではないのである」

(;'A`)「?」

どゆこと?

226 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:41:00 id:tvu3Vba60
( ΦωΦ)「我ら騎士全員は街と主従の契約を結んでいるのである。つまり」


( ´_ゝ`)「……」(´<_` )


( ΦωΦ)「契約とは守るものを増やす儀式であるよ。深く考え過ぎなくともよい」

( ;^ω^)「お願いします!」

〈::゚-゚〉「どうか我々の騎士の誇りを取り戻させて欲しい」

(’e’)「だからどうか私たちにあなた方を守らせ」

( ´_ゝ`)「断る」

(´<_` )「兄者。そんな言い方は」

( ´_ゝ`)「お前もそう思うだろ?」

(´<_` )「まぁ……な」


待ってくれ。いきなりどうしたんだ?
心無しか兄弟たちがイラついてる?

227 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:42:32 id:tvu3Vba60
( ´_ゝ`)「俺らを守るための契約?俺らより弱い騎士が?」

(´<_` )「騎士の誇り?ガーゴイルすら逃げるような騎士に?」

(;'A`)「2人ともやめろ、どうしたんだよ」

( ´_ゝ`)「悪いがこんな茶番には付き合ってられん、失礼する」

(´<_` )「なんで俺らが騎士の誇りとやらのためにそんな事をしなきゃならんのかも分からん、俺も帰らせてもらおう」

(;'A`)「お、おい」


二人とも大聖堂を出ていってしまった。
ちょ、俺1人にしないでくれよ。
どうしてくれんだこの空気。


( ΦωΦ)「……ドクオ殿、貴君はどうだ」

(;'A`)「えっと……その……」

228 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:44:10 id:tvu3Vba60
('A`)「すみません、俺も契約は望みません」

( ΦωΦ)「……理由をお聞きしても?」

('A`)「自分のことは自分で守りたい。ただそれだけです」

( +ω+)「……なるほど」


早く逃げたい……
様々な騎士の視線刺されながら、俺も大聖堂を出ていった。


( ;^ω^)〈:;゚-゚〉(;’e’)



'

229 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:46:46 id:tvu3Vba60
~道具屋・夜~

( ´_ゝ`)「すまん、ドクオ」

(;'A`)「いや、俺も困ってたから良いけど。一体なんだったのよ?」

(´<_` )「……最初から少し思っていたんだが、まず本当に礼を言いたいのであれば、助けられた本人が来るべきだろう」

( ´_ゝ`)「それをわざわざ非番の騎士を、かき集めて俺らを大聖堂へ呼んだ」

(´<_` )「そしてあの契約、まるで騎士は礼儀を通すとパフォーマンスをしたがっているようにしか思えなかった」

(;'A`)「な、なるほど」

230 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:48:39 id:tvu3Vba60
( ´_ゝ`)「加えてあのギャラリーは契約をしないとは言わせない為の重圧をかけているように感じてな」

(´<_` )「つまりあれだ。騎士の礼儀とこちらの礼儀は違うだろ?っていいたいんだ」

(;'A`)「……」

( ´_ゝ`)「とまぁ、そんな所が気に食わなかった」スマンナ


なるほど、二人の言う通り俺だけならあの雰囲気に飲まれて主従の契約をしていただろう。
正直な話、実力も知らない他人に命をかけられたらこっちがもたない。


(;'A`)「しかしよくあの空気の中で言えたな」

(´<_` )「母者の殺気に比べれば余裕。ん?」ドンドン

231 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:50:15 id:tvu3Vba60
<すみませんお!開けてくださいお!

(;'A`)「まさか」ガチャ

( ;^ω^)〈::゚-゚〉(;’e’)

( ´_ゝ`)「……なんのようだ」

〈::゚-゚〉「お願いがあります。礼をさせてください。今ではなく未来で」

(’e’)「今の私たちは弱い。それでもいつかあなた方を超える力を持ったら、契約を交わして欲しいのです」

( ;^ω^)「僕ら騎士にはそれしかないんです!」

232 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:51:07 id:tvu3Vba60
(;'A`)「それだけの為にここまで?」


なんとも不器用なやつらだ、こんな所では兄弟の感じ取ったようなパフォーマンスはないだろう。

流石の兄弟たちも驚いているようだ。
必死な目でこちらを見ている。


( ;´_ゝ`)「お、おう。なら別に構わんぞ」

( ;^ω^)「なら、えと、その……助けてくれてありがとうございました!」

サ-   ≡( ;^ω^)〈::゚-゚〉(;’e’)


帰っていった!?

233 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:53:03 id:tvu3Vba60
お、扉のすぐ脇にはお礼の品と書かれた箱をおいていったらしい。
中身は
武器をメンテナンスするための砥石。
貴重な鉱石や高い食べ物などなど……


……もしかして彼らにとってはあの大聖堂でのことも本気だったのかも知れないな……
すると兄者がいきなり大笑いし始めた。

234 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:54:06 id:tvu3Vba60
( *´_ゝ`)「そうそう、こういうのでいいんだ」ハハハ

(´<_`* )「騎士の誇りだとか、主従の契約だとかそんなことは本当はどうでもいいんだよな」

( *´_ゝ`)「感謝ってのはあんなもんじゃなく」ジブンノ

(´<_`* )「行動で示すもんだからな」デキルハンイデナ


なるほどな、二人はうだうだ言う暇があったら行動をしろって言いたかったとか。
流石一家らしい良い考え方だな。

今回の騎士たちの提案はこの兄弟に文句を出させなかったらしい。
……でもこの2人に勝つ強さになるのは相当厳しいと思うなぁ……ん?

235 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:55:15 id:tvu3Vba60
('A`)「てかあなた方って俺も?」

( ´_ゝ`)「入ってるだろ」

(;'A`)「魔法使ってても、普通に負けそうなんだが」

(´<_`; )「なんであんなに戦ってるのにスタミナがつかないんだよ」


とにかくこれであの騎士たちも礼儀を通せただろうし、兄弟も納得している。
今は彼らの今後の成長に期待していよう。
……俺も頑張らないとなぁ……

         第七話完

236 名前:名も無きAAのようです:2015/01/12(月) 11:56:17 id:tvu3Vba60
('A`)の手帳

( ΦωΦ)グラント・ロマネスク
ロイドの街で全騎士の頂点にたつ大男。
王都の大会で初回で一位を取り、王都の騎士たちを驚かせたという。
2m20cmという体躯で身の丈ほどある大剣を豪快に振るう。
ただ、ある主婦に負けたという噂が一時期広まっていた。

( ^ω^)〈::゚-゚〉(’e’)
ブーン  ぃし  セントジョーンズ
下位騎士三人衆。バランスはとれているがまだまだ実践不足。
兄弟を追い越すため必死に特訓してるとか。

('A`)売れないお店のようです - 1420391240 - したらば掲示板
返信2016/02/07 19:35:18